May 02, 2011
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7月末で閉店した「長崎大丸」(長崎市浜町)の玄関前にあった銅像「政どん」が10日、向かいの老舗菓子店「梅月堂本店」前に引っ越した。新店舗開業まで梅月堂で“丁稚(でっち)奉公”することになり、名前も「でっちー」に改めた。
政どんは大丸創業者・下村彦右衛門の銅像で約50センチ。その下の台座には長く長崎大丸を支えてきた「先義後利」(利益よりも義を先に重んじるの意)が刻まれている。閉店前、ネット上では「政どんどうなるの?」と心配する声が上がっていた。
政どんはこの日、台車に乗せられ、従業員らの手で約50メートル先へ移動。閉店を惜しむ買い物客になでられた鼻はつやつやと輝き、口をきゅっと結んで長崎大丸を見つめている。
梅月堂の本田時夫社長は「丁稚とはいえ、大切なものをお預かりしました。新しい形のお店ができるまで、寂しい思いをしないように見守っていただきたい」と歓迎していた。【蒲原明佳】
〔長崎版〕
8月11日朝刊
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珠洲市庁舎の耐震補強工事を巡る贈収賄事件で、中島建築事務所(金沢市清川町)の営業部長が先月27日、県警に贈賄容疑で逮捕されたことを受け、北陸地方整備局は8日、同事務所を同日付で1カ月の指名停止処分とした。【横田美晴】
8月11日朝刊
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◇福島から子どもたちが短期滞在、自然の中で伸び伸び遊ぶ
◇福井の過疎集落、将来の集団移住へ期待感
「海が青くてきれい」「がけから落ちそう」−−−。強い日差しが照りつける福井県坂井市の東尋坊。断崖絶壁で知られる名所に、福島県からやってきた子どもたち約30人の歓声が響いた。
福井市の山間の集落・殿下地区は、東日本大震災の被災地の子どもを短期滞在旅行(7月29日〜8月6日)に招いた。岩場の先端で身を乗り出す子どもたちは大人をはらはらさせたが、観光気分を満喫していた。
「原発事故のせいで、福島では家の中の生活ばかり。自由に外で遊べるのはうれしい」
福島県南相馬市からたった一人で参加した小学6年生、坪井美緒さん(12)。自宅は東京電力福島第1原発から約35キロ。放射能の影響を心配し、外出に帽子、長袖シャツ、マスクが欠かせないという。「暑いのにマスクをするのは息苦しくて嫌。福井ではしなくて大丈夫」と声を弾ませ、岩から岩へと軽々と渡っていった。
そうした子どもたちの様子に目を細めるのが、殿下地区の住民で短期滞在を企画した堂下雅晴さん(53)。夏休みでも外で遊べない子どもたちが気の毒で、「伸び伸びと自然の中で遊ばせたい」と、短期滞在を企画した。インターネットで参加を募ったところ、定員40人に対して福島県を中心に70人が申し込んだ。急きょ募集を締め切り、2回に分けて希望者全員を受け入れることにした。第2陣は19日からやって来る。
同地区は市中心部から車で約30分、山に囲まれた静かな環境に、住民約500人が暮らす。65歳以上が46・8%。主要産業だった林業や養蚕が衰退し、市街地への通勤に時間がかかることなどから、過疎に歯止めがかからない。そこで住民たちは、使われなくなった空き家を、移住希望の被災者に提供すれば支援になり、地域の活性化にもつながると考えた。仕事の紹介なども福井県が協力することになり、6月、震災の被災者の集団移住を集落単位(10世帯程度)で受け入れると表明したものの、まだ申し込みはない。被災地の混乱から情報が届いていない可能性もあり、9月以降には直接説明に行く予定だ。
地区住民と短期滞在の子どもたち計約60人で、ふれあい交流会も開いた。じゃんけんと自己紹介を組み合わせたゲームなどを楽しみ、お年寄りからは「子どもたちは元気が良いね」「孫ができたみたい」と好評だった。
長期受け入れの実行委員長を務める殿下公民館長、長井真見さん(71)は「口で『集団移住受け入れ』と言ってもなかなかイメージできなかった。短期滞在は良い経験」と手応えを語る。空き家の補修をどうするかなど、議論に現実味が出てきたという。同地区には春の「桜まつり」、秋の「そばまつり」など将来に伝えたい伝統行事も多く、「集団移住が活力向上につながるのでは」と、期待感は高まりつつある。
長井さんは「震災で生活が成り立たない人は、2日間でも3日間でも殿下地区を見に来て、移住を考えてもらえればと思う。短期滞在した人の口コミも、きっかけになってくれればいいんですが」と語る。
被災地と過疎地。400キロ以上も離れた二つの地域に、新たな絆は芽生えるのだろうか。【安藤大介】
◇ ◇
東日本大震災から5カ月。原発事故でばらまかれた放射性物質は、家庭や地域社会をなお壊し続けている。北陸に避難してきた人々の思いや、ボランティアなどの支援活動から見えてきた震災の姿を再びリポートする。
8月11日朝刊
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